スチームタイムは、蒸気船に乗って時間旅行をし、任務達成していき名声をあげていくワーカープレイスメント系のゲームです。

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タイトル スチームタイム (Steam Time)
デザイナー Rüdiger Dorn
メーカー KOSMOS (2015)
プレイ人数 2〜4人
プレイ時間 〜90分

簡単なルール紹介

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  1. 各自、個人ボードと蒸気船コマ3個、マーカー3個(それぞれ名声、蒸気、Mr.TIMEトラックへ)、8コインを受け取り、スタートプレイヤーを決め、手番順による初期リソースを受け取ります。手番順によりに差があります。ゲームボードを組み立てテーブルに置き、アクションマスが表示されているモニュメントボードをプレイヤー人数に合う面を表に向け、所定の位置に配置します。

  2. ゲームは全5ラウンドです。
    ラウンドでは収入アクション補充の3つのフェーズで構成されています。

  3. 収入フェーズでは、各自獲得済みのアップグレードタイルによる定期収入を受け取ることが出来ます。最初のラウンドではもちろん所有していないため、誰も受け取らずにスキップします。

  4. アクションフェーズでは、スタートプレイヤーから時計回りに手番を行います。手番では以下の2種類のうち、どちらかを行います。

    1. スタートプレイヤーマーカーの獲得
    2. 蒸気船コマを配置してアクション

    どちらか行ったら、次のプレイヤーの手番となります。

  5. スタートプレイヤーマーカーの獲得は、ラウンド中に早い者勝ちで1人のプレイヤーだけが選ぶことが出来ます。スタートプレイヤーは最初の手番ではこれを選ぶことが出来ません。この選択肢を選んだプレイヤーは、タイルに記された2種のアクションから1つを選び、実行します。

  6. 蒸気船コマを配置してアクションでは、モニュメントボード上のアクションマスにコマを置き、アクションを行います。アクションは下記6種あり、クリスタルの色にリンクしています。各アクションを実行すると、対応したクリスタルの所有数によるボーナスを受け取ることが出来ます。いずれのボーナスも、クリスタルの個数と効果は比例します。

    緑:任務カードの獲得
    アクション:ボード上から任務カードを獲得する。
    ボーナス:勝利点を獲得する
    青:遭遇カードの実行
    アクション:山札から遭遇カードを引き、任意の効果を実行
    ボーナス:蒸気トラックのマーカーを進める
    黒:クリスタルの獲得
    アクション:アクションマスのクリスタルを1個につき2コインで獲得
    ボーナス:TIMEクリスタル(所謂オールマイティ)を獲得
    桃:アップグレードタイルの獲得
    アクション:クリスタルを支払い、アップグレードタイルを獲得
    ボーナス:Mr.TIMEトラックを進める(トラック1周すると追加手番ができる)
    灰:コインの獲得
    アクション:アクションマスに記されたコインを獲得
    ボーナス:追加でコインを獲得
    橙:探検カードの獲得
    アクション:クリスタルを支払い、探検カードを獲得
    ボーナス:探検カードに記されたボーナスを獲得

    蒸気船コマを配置する際、1つルールがあります。それは、自分の蒸気船コマが既にモニュメントボードに配置されているのであれば、それよりも上位のモニュメントボードに配置しなければいけません。同じボードへの配置も許されていないことに注意が必要です。

    クリスタルにも配置ルールがありますが、割愛します。

  7. 補充フェーズでは、ボード上に並べられているカードやクリスタルを全て破棄します。その後、一番上のモニュメントボードを一番下にずらした上で、新たなカードやクリスタルを並べます。その後、次のラウンドへ移行します。

  8. これらを繰り返し5ラウンド行います。5ラウンドが終わった後、任務カードの得点を計算し名声トラックを進め、合計得点の多いプレイヤーの勝利となります。

リプレイ&所感

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テンポ
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会話
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4人でプレイ。

手番では6種あるアクションに蒸気船コマを置いて実行していく。アクションではカードやクリスタル、定期収入が得られるアップグレードタイル、お金などの獲得ができる。このゲームで重要なのは、リソースとなる各色のクリスタル。クリスタルには2つの意味がある。

1つ目は、アクションを行うと何かしらボーナスが得られるのだが、そのボーナスの効能が個人ボード上にあるクリスタルの個数に比例する。例えば緑のアクションを行うと、ボーナスとして勝利点が得られるわけだけど、緑のクリスタル1個につき1点獲得できる(クリスタルのストックは最大4個なのでボーナスは最大4点)。なので、より多くのボーナスが欲しければクリスタルは貯めておいた方がよい。

2つ目は、アクションによってアップグレードタイルや探検カードを獲得する際、対応するクリスタルをコストとして支払う必要がある。これは、もちろん個人ボード上のクリスタルを支払うことになる。

この矛盾した2つの使い方をうまくコントロールしてゲームを進めていく。

今回、他のプレイヤーは桃クリスタルを集めて、追加手番が得られるボーナス狙いでプレイしていたけど、私自身は探検カードに特化してプレイ。橙クリスタルを集めては、探検に向かい名声とお金を獲得。お金は鉱山アクションでクリスタルを購入しては、また探検に向かうという繰り返し。これが妙にはまり、順調に得点を伸ばせて、序盤から独走状態に。途中、司令カードで探検カード絡みのものも出品されたいたのでピックアップ。これで逃げ切りを図る。

終盤、他のプレイヤーも順調に得点を伸ばして来て、途中最大で20点ほどあった差も気がつけば6点差まで縮められている展開。私自身、アップグレードは1枚も獲得せず、周りはアップグレードを獲得しているという状況。このあたりの差で縮められたのかな?とはいえ、なんとか逃げ切りに成功しトップ獲得!

ルール説明時では、なかなか展開のイメージが掴みにくかったけども、プレイしてみたら思いの外プレイしやすかった。ワープレというよりリソースマネジメント色が強い印象。非常に面白かった!ただ、手番が基本ラウンド中3回、全5ラウンドのゲームなので手番数が少なすぎるw