炭鉱讃歌は、ワーカーを鉱石の採掘や鉱石の出荷、依頼者の獲得などに割り振りをして、勝利点を競うワーカープレイスメントゲームです。

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タイトル 炭鉱賛歌 (Glück Auf)
デザイナー Michael Kiesling
Wolfgang Kramer
メーカー Pegasus Spiele (2013)
プレイ人数 2〜4人
プレイ時間 〜75分
※インスト20分くらい

ゲームの簡単なルール紹介

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  1. 1色のプレイヤーコマ全てと個人ボードを受け取ります。個人ボードのトロッコに初期の鉱石コマを置きます。テーブル中央にゲームボードを置きます。
  2. ゲームは全3ラウンド、ラウンドは各自順番に手番を行い進行します。全プレイヤーがパスしたらラウンドが終わります。
  3. 手番では、ワーカーをゲームボードのアクションスペースに置き、即時でそのアクションを行います。すでにスペースにワーカーが置かれていた場合、すでに置かれているワーカーの数より1つ多い個数のワーカーを置くことで、アクションを行えます。アクションにはトロッコの獲得、依頼書の獲得、資金の獲得、鉱石の運び出し、出荷があります。
  4. トロッコの獲得は、欲しいトロッコのスペースにワーカーを置き、鉱石の種類による必要コストを払うことで、トロッコに鉱石が乗っている状態で獲得出来ます。トロッコタイルに照明がある/なしで、個人ボードの左右どちらに配置するか決まっています。
  5. 鉱石の運び出しは、トロッコに乗っている鉱石を依頼書へ運び出すことが出来ます。スペースには実行可能なアクション数が書かれていて、選んだ回数分、運び出しアクションが行えます。1つの鉱石を動かすのに1、エレベーターを1方向に動かすのに1使用します。
  6. 依頼書の獲得は、欲しい依頼書のスペースにワーカーを置くと獲得できます。依頼書には、出荷手段と鉱石のマスが描かれています。
  7. 出荷は、選んだスペースの出荷手段の依頼書の清算を行えます。依頼書上の鉱石マスすべてに鉱石を置いておく必要があります。出荷すると勝利点を獲得します。
  8. これらを繰り返し、手持ちのワーカーがなくなったらパスします。全員がパスしたらラウンドが終わり、中間決算を行い、次のラウンドに移行します。中間決算は、出荷した依頼書の手段や獲得したトロッコの数などのマジョリティにより勝利点が獲得できます。
  9. 全3ラウンドが終わったら、余った鉱石や資金を勝利点に変換し、勝利点を最も獲得したプレイヤーの勝利です。

リプレイ&所感

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★ ★
テンポ
★ ★ ★
会話
★ ★
4人でプレイ。

アクションの種類が多くてちょっと覚えるのが大変かも?と思いがちだけども、ボード上に全てが書かれていたり、カードやタイルも置いてあるので非常にわかりやすい。

このゲームは他のワーカープレイスメントとはちょっと違う。全員手持ちのワーカーの数は終始同じ。アクションを行うときに、他のプレイヤーよりも早くアクションを選択することでコスト安(ワーカーの数を少なく)で済むようになっている。他のプレイヤーの個人ボードを見て、何を今求められているのかというのを見つつ、先回りしてアクションを選択するとよりアツい展開になるかな。

個人ボードで目につくのは、やはりエレベーターの部分。鉱石を出荷するには、トロッコの鉱石をエレベーターに乗せて地上まで運び出す必要がある。エレベーターには最大5個の鉱石を乗せることができるので、手持ちの依頼書を見つつ、限られたアクション数でどう効率良く運び出すか考えるのも楽しい要素の1つ。

ルールには書かなかったが、最終得点計算時に個人ボードの左右のトロッコの数のバランスにより失点がある。片方に偏って鉱石を掘っていると大失点に繋がるのでバランス良くトロッコを獲得する必要があるのだが、欲しい鉱石のトロッコであっても、照明あり/なしで手に入れたくないという状況があったりと、非常に悩ましい。

個人的には難易度は中級といったところ。ルールはわかりやすいけど、ゲームボード上や他のプレイヤーの個人ボードの状況を見極める必要があるので。ちょっと地味だけども、じわじわくる面白さ。