ドラゴンイヤーは、中国で 「災いが次々と起こる」と言われているドラゴンイヤーを乗り切り、自国の繁栄と名声の獲得を目指すゲームです。

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タイトル ドラゴンイヤー (Im Jahr des Drachen)
デザイナー Stefan Feld
メーカー alea/Ravensburger(2007)
プレイ人数 2〜5人
プレイ時間 〜90分

ゲームの簡単なルール紹介

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  1. 各自、マーカー(アクション、手番順、得点)と、宮殿タイルを4つ(2階建宮殿を2つ)、11枚の人物カードを受け取り手番順を決めます。準備として初期の人物タイル2枚を手番順に獲得します。獲得するルールとして2つあり、1つは獲得できる人物はそれぞれ下の段のものであること、もう1つは他のプレイヤーが獲得した組み合わせでは獲得できないことです。獲得した人物は宮殿に配置します。
  2. ゲームは全12ラウンド。各ラウンドは「アクションの選択と実行」「人物の雇用」「イベントの処理」「ラウンド決算」の順で進みます。
  3. 「アクションの選択と実行」は、7種あるアクションタイルをランダムにプレイヤー数に対応したグループ数で分け、手番順に1つのグループを選択し、そのグループ内のアクションを1つ実行します。既に他のプレイヤーが選択しているグループを選択したい場合、3金を銀行に支払う必要があります。
  4. 「人物の雇用」は、手番順に手札の人物カードを1枚プレイし、そのカードと同じ人物タイルを獲得し、宮殿に配置します。宮殿1階層につき人物タイルを1枚置くことができます。すでに宮殿に空きがない場合は、既に置いている任意の人物タイルを破棄し置き換えることができます。人物タイルには手番ポイントが書かれており、獲得したタイルのポイント分、手番順マーカーを進めます。なお、最終ラウンドではこのフェーズがありません。
  5. 「イベントの処理」は、このラウンドのイベントを処理します。最初の2ラウンドは「平和」で何も起きず、3ラウンド以降に発生します。イベントは全5種2枚づつあり、ランダムでいずれか1つ発生します。イベント処理を行った後、人物のいない宮殿があれば宮殿が衰退し1階層分の宮殿を破棄しなければなりません。1階層分しかない場合は宮殿そのものがなくなります。
  6. 「ラウンド決算」では、宮殿の数(人物いるいない、階層の数は関係なく一律1点)、踊り子の数(1枚1点)、特権タイルの数(小は1点、大は2点)で得点します。
  7. 以上がラウンドの流れとなり、これを12ラウンド繰り返し、全て終えたところで最終決算を行います。
  8. 最終決算では、残っている人物タイル(1枚2点)、僧侶の得点(宮殿の階層xその宮殿にいる僧のシンボルの数)、未使用の米/花火チップを換金(1枚2金)した上での3金1点として計算し、得点の高かったプレイヤーの勝利となります。

リプレイ

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テンポ
★ ★ ★
会話
★ ★ ★
3人でプレイ。

特権タイルが毎ラウンド勝利点をもたらすものだったので、これは早々にゲットせねば!ということで、ちょっと無理をして大きい方の特権タイル(6金)を得てみる。毎ラウンド2点はまぁ、悪くない。が、序盤で6金を失ったことと、自分の手番順が後手だったことで、やりたいアクションが選択できずに四苦八苦。最低3金は持っていないと行動が窮屈になってしまう。

イベントタイルを見ると6と7ラウンドに疫病が。それまでに医師を揃えとかないと人物が死んでしまうのにも関わらず、直近の花火イベントの勝利点に食いつく。結果、効力の高い医師は売り切れてしまい、オールマイティを使って効力の低い医師を2人獲得してなんとか耐え凌ぐ。

その後、干ばつと貢が交互に来て、お金も稼げず、狙ってた収穫のアクションも取れず、ジリジリとリソースが削られ、得点のスピードが減速。最後に僧で一気に逆転されてしまいビリでした。

プレイ中、次々とくる厄災に翻弄され苦しいけども、このひどい1年を耐え凌いでる感が出ていて非常に面白いゲームでした。3人でも問題なく遊べたのですが、これは4、5人とかでも遊んでみたいです。

余談ですが、ドラゴンイヤーには2つの拡張(アレアの宝箱)があります。1つは「万里の長城」、もう1つは「特別なイベントタイル」というもの。

前者はアクションが1つ増え、壁の建設というものが登場。このアクションを選ぶと得点やらお金やら米チップなどなど、いずれかを得られた後に壁の建設を行う。これはイベントタイル上に自分の色の壁タイルを置いておくのだけど、この壁タイルが重要。1つはモンゴルの襲来イベント時に、スタートからモンゴルの襲来のタイルまでの間で壁ができてるかできてないかの判定。もしできていればそれぞれ壁タイルの枚数分の得点、できていなければ壁タイルの枚数が少ないプレイヤーがペナルティとして人物タイル1枚を破棄するというもの。

後者は、特別なイベントタイルが全10種あるうち1枚をランダムで選び、7ラウンド目のイベントタイルに置いておき、7ラウンド目のイベント処理時に特別なイベントの処理も行うというもの。内容は、まぁなかなか強力なネガティブイベント。さらに苦しくなりそうですw

どっちも近々プレイしてみたいと思います。